先日の個人レッスンで非常に嬉しい瞬間がありました。生徒さん、2年ほど前にカルチャー教室にこられ、マンドリン を始められたのですが、思うように弾けず、だいぶ苦労されました。グループレッスンでは無理と言うことで、1年ほど前から個人レッスンに替わられました。その後、せめて1曲でも好きな曲をトレモロで弾きたいと言う思いで、レッスンを続けてきました。左手はそこそこ動くものの、トレモロで演奏ができない……。この苦悩が続いていたのです。
そして先日のレッスンで、開放弦ではかなり良いトレモロができる、でも左手が入ると、途端に引っかかる……を繰り返して練習しているうちに、時々、左手が入っても引っかからずにトレモロができた!!私が思わず「それそれ」と叫ぶことが何度かありました。そして、、、、しばらくして、メロディ1フレーズ、引っ掛からずに弾けるようになりました。まだ百発百中とはいけないものの、「トレモロで旋律を弾く」と言う生徒さんの希望が叶いました。
ご自宅での練習も、うまく弾けずに辛いものだったようですが、
今回のレッスンで、それなりに満足されて、「家に帰ったらまた弾きます」と、練習が楽しくなったようです。このまま伸びていってくれたらな、と思います。
「トレモロが弾ける(できる)」の定義は、人それぞれ。本人が満足、納得できれば「弾ける(できる)」と私は思います。
(だから、側から見れば「できている」のに、本人が「できていない」と思うケースもあります。)
私自身は、「納得のいく音」になったのは、大学生になって、個人レッスンに通って半年後でした。高校生でマンドリンを始めた時は、ほぼ初日からトレモロもしていたと思います。だから「できる」のはすぐできました。でも満足できたのはその3年半後でした。
今回、生徒さんが「できた」瞬間に立ち会えて、とても嬉しいレッスンでした。