2013年11月10日日曜日

フンメルづくし、無事終わりました

多少のトラブルは有りましたが、大事に至らず、まずまずの出来ではなかったかと思います。お客様70名程のうちマンドリン関係者は5人いたかどうかというところで、マンドリンのクラシック作品の良さを知っていただくのに貢献できたかなと思います。(もっとも、マンドリン関係者にこそ、これら古典作品の良さを知ってもらいたいものですが。)

今回は、これまでの自分の演奏に比べ、より細かくチェックし、正確に弾くことを心懸けて練習してきました。今までだと曖昧に通してしまっていた所も、より正確に、何度弾いてもミスしないように注意して練習しました。(それでもミスはやはり無くなりませんが。)

それだけに、本番近くになって、緊張のあまり普段ミスしない所でミスしてしまったりと、本番を前にしてかなり慌てました。でもおかげでそう言った所まで確認しつつ練習ができました。

きょうの本番は休憩後の初めが出番でしたので、休憩時間から集中し、
本番では緊張しながらも、何とか練習の成果を出せました。
大きな乱れも無く、お客様に喜んでいただける演奏になったと思います。

関係者の皆様有り難うございました。
今回の演奏会を企画して下さった方々、おかげさまで良い機会を頂きました。
共演者の皆様、フンメルの数々の名作を聴かせていただき、良い刺激を頂き、自分の演奏につなげることができました。
スタッフの皆様、おかげさまで安心して演奏に専念できました。

ご来場いただきましたお客様、有り難うございました。
多くの初対面の方から、マンドリンの演奏をお褒めいただき、心からうれしく思いました。この喜びを今後の励みにしたいと思います。

本当に有り難うございました。

2013年 11月10日(日)14:30 開演
代々木の森 リブロホール
曲目:(全曲JNフンメル作曲)
ピアノ・ソナタ 変ホ長調 op.13
グランド・ソナタ(ピアノ連弾) 変イ長調 op.92
フルートとピアノのためのソナタ ニ長調 op.50
チェロとピアノのためのソナタ イ長調 op.104
チェロとピアノのための変奏曲 ニ短調 op.54
マンドリンとピアノのためのソナタ ハ長調 op.37a

出演:
原田 学(フルート)
久松 祥三(マンドリン)
村上 曜(チェロ)
奥山 亜喜子(ピアノ)
中村 圭子(ピアノ)

フンメルづくし【おマケ編】

今回のフンメルの演奏に当たって、演奏の仕方、道具なども色々検討しました。
マンドリンを演奏する方の参考になればと思い、書かせていただきます。

【楽器と弦とピックの選択】

メイン楽器の石川マンドリン(1984年石川捷二郎作)には全弦アルス弦が張ってありました。低音が良く鳴り、全体に音量も出る割りにオプティマ(青)より柔らかめの音が出るので気に入っていました、もう1つの所有楽器の石川マンドリン(1993年森篤作)には音色で優れているオプティマオリーブが張ってあることもあり、それも試してみました。この石川(森)の方が、楽器自体の音色がまろやかで、またネックが若干太めで和音が出し易いなどのメリットもありました。

しかし弾き比べてやはりいつもの石川(1984)にしました。30年来の付き合いであり、弾き易く、力まずに音量が出せること、そして何より古典作品を弾くにあたって重要な音の伸びが違うからです。これはこの楽器で長いこと古典作品を弾いてきたことに関係していると思います。ただ、ピアノとの音量の差が大きかったので、弦は音量を優先して、GDEをアルス、Aはどうしても譲れずトマスティクにしました。
(最近は、音色を優先して、GDはオプティマオリーブ、Eはハナバッハが定番)

それから、ピックは私は通常川口ピックの茶色のマンドラ用(大)を使っていますが、速いフレーズを弾くのにはイケガク(クボタ)ピックの方がうまく行くと気づき、そちらを採用しました。

【立奏】

それから、演奏は立って行いました。貼付けるタイプの滑り止めを背中側に貼っただけ。ストラップは無しでした。全く問題がないです。立って弾く方がお客様にもインパクトが強いから、いつかは、とずっと以前から思っていたので、今回思い切ってやってみました。でも、それ以外にもメリットがあることが分かりました。
立って弾くと、左手と楽譜が近く目線の移動が少なくてすむこと、体を動かし易いのでピアニストさんの方を見易いこと、何より全身で表現できること、楽器の位置が高くなるのでかえって左手の押さえがし易くなる、などのメリットがありました。今後はソロは基本的に立って演奏する方向で行こうと思いました。